【雑感】ハプニング、アドリブ、そして素人。

ゆでたまごのすけです。

すっかり更新がご無沙汰になってしまいました。前回更新から、約半年。気がつけば、夏。猛暑。命の危険があるほどの暑さとテレビのニュースで連呼されていますが、危険なのは暑さだけじゃないよなあ、といろいろな世の中の事象に思いを馳せる今日この頃。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

NHKのBSプレミアムでやっていた「欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)」、見逃したし録画もし忘れた、とショックを受けている次第です。昨年(2017年)やっていたものはたまたま番宣で知って録画してありますし、「アドリブで笑(ショー)」をやるきっかけになったと思われるコント55号の何十周年だかの記念番組も観ました。そこで改めて知ったのは、萩本欽一さんという方がなぜ素人いじりを得意としていたかというと、ハプニングこそが面白いと知っていたからなんだなあ、ということ。今、お笑い芸人と呼ばれる方々が結構しっかりとした台本をつくってネタにしているのとは真逆のスタンス、ということになるのでしょう。だから「アドリブで笑(ショー)」に出演される芸人の方々が舞台裏で戦々恐々とされているのも、わからなくはないです。

そんなことを考えていたら、昔やっていた劇団のことを思い出しました。最初の公演をやったのはかれこれ25〜6年前の話になりますが、メンバーを集めるのに今や懐かしき雑誌の「ぴあ」や「フロムエー」などの無料掲載できるスペースに募集告知を載せておりました。だから当然ながら、集まってくるのは役者の経験なんてないという素人さんがほとんどで。そうすると高度な演技なんて求めたとしてもできるわけがないのですが、当時の劇団で演出をやっていた私の相方は、そんな素人さんたちをお客さんたちに観せられるようにするのが非常に上手な人間で。できないならできないなりに、できることで観せるに値するものに仕立てる、というのは今から考えるとすごい能力だなあ、と改めて思ったりして。これって、前述の欽ちゃんのハプニングやアドリブを活かしたり、素人いじりをしたり、というものに通じるものがあるなあ、と。

転じて、求人広告の話です。求人広告の制作を仕事にしていると、いつも「素人」でいられる感じが心地よかったりします。というのは、求人広告を出したいという企業さんのもとへ取材に訪れると、ほとんどのケースで新しい企業さんや仕事内容に遭遇するから。例えばそれが同じ不動産賃貸仲介の会社だとしても、その会社ごとに風土や文化が違ったりするので、同じ仕事内容でもやり方や目指すものが異なったりする。今まで知らなかったものやことに遭遇するたび、「えー、そうなんですか!」と素人気分で驚けたりするのはいつも新鮮で面白いものです。

つまりは、ハプニングとかアドリブとかが見ている側にとって面白いのは、新鮮さを感じられるから、ということなのかもしれませんね。新鮮さを感じていれば、老けずにも居られるような気がするので、これからも「素人気分」を大事にしていこうと思います。


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