【雑感】マクドナルドを食べる。
ゆでたまごのすけでございます。 「マクドナルドを食べる」という表現に、 あまり違和感がないのは私だけでしょうか。 「ランチでマクドナルドを食べた」と言っても、 何か通じてしまうような気がしてしまうのです。 そう聞いた時、頭の中にイメージされるのは、 ビックマックとかポテトとかコーラとか、 あるいはチキンタツタとかチーズバーガーとか、 最近では期間限定の月見バーガーとか、 そういうものたちではないかと思われます。 ハンバーガーを食べる、というのは普通ですが、 マクドナルドを食べる、というのも普通っぽい。 なんかこの時点で、すでに、 マクドナルド = ハンバーガー という意味合いとして「マクドナルド」という 言葉が成り立っているように思えてですね。 そして、マクドナルドはハンバーガーを食べさせる店、 でありながら、すでにマクドナルドのハンバーガーは、 ハンバーガーではなくマクドナルドである、 という感覚になってしまうわけでございます。 同義語として「富士そば」があるとも思います。 「富士そばを食べる」というのも、 同じような意味合いに受け取られるように思えます。 普通のそば屋さんで食べるそばではなく、 「富士そば」を食べる、という表現に違和感がない。 決して「小諸そばを食べる」とは言わないけど、 「富士そばを食べる」という表現は成り立つような 気がしてならないのでございます。 それはつまり、「富士そば」のそばはすでにそばではなく、 「富士そば」という食べ物になっているような 気がするわけでございます。 両者に共通するのは、 決して美味ではないが、そこでしか味わえない味がある、 ということで、それが共通言語として多くの人の中に、 浸透しているということではないか、と思うのでございます。 言葉とは、かくも面白いものか。 だから私は、コピーライターをやっているような気がしてなりません。