【読書ノート】書きあぐねている人のための小説入門/保坂和志


ゆでたまごのすけでございます。

もう、私の長年の思いに、
応えてくれるかのような、
そんなタイトルに引かれて、
つい買ってしまった一冊でございます。

保坂和志さんという作家のことを、
この本を読むまで全く知らず。
ただ、ひたすらに、
この本を読んだことで、
なんか私が今までなぜ作品を書こう、
と思い切れなかったのか、
が全部わかった、みたいな気にさせられました。

この本で、保坂さんがおっしゃってること。
つまりは、既製の枠にこだわるな、ということ。
すごく、大雑把な捉え方ではございますが。

小説はかくあるべき、みたいな発想は、
しなくていいんだと。
私的に言うなら、売れるためにどうするか、
的な手法論ばかりを追い求めていても、
結局作品なんて書けやしないぞ、と。

そうなんだよ、そうなんだよ。
好き勝手、書きゃいいんだよ。
なんか、うなずかせられることばかりでございました。
これまで、誰かの目とか、読み手のこととか、
必要以上に意識し過ぎてしまっているから、
書きあぐねていたわけでございます。
スゴい、スッキリいたしました。

てなわけで、ちょっとずつ、書き始めております。
時間をかけてでも、書きたいもの、
書いてやろうとモチベーションが高まっています。
いやあ、ありがとう、保坂さん。
目からウロコが落ちるとは、このことだ、
と思わされた一冊でございました。

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