【雑感】力になびく人。力をさばく人。
力の強いものの方になびく、というのは自然の摂理ではあるとは思います。それが自分の職場で、自分の立場に影響を及ぼすような人が強い力を持っているとしたら、その人の言うことを聞いてしまうものなのでしょう。私の姉は小学校の教員をやっておりますが、ずいぶん前に「教頭、校長になりたいと思った瞬間にその先生の態度が変わる」なんて話をしておりました。その話を聞いた当時は私も若うございましたので、「なんてヤツだ」なんて憤ったりしておりましたが、40歳も半ばを超えた今となっては、そんな風になびいてしまう人たちの気持ちもわかる、と考えるようにはなりました。
「そんな人たちの気持ちもわかる」とは言うものの、そうやって保身してある程度のポジションを得た人はたいがい、ろくな仕事をしないというのも私は肌感覚で知っています。本当にすごく仕事ができる人というのは、力の強いものの方になびかなくても、保身に走らなくても、ちゃんとエラくなります。もちろんそういう人たちも、力の強いものと対峙しなくてはならない場面はあるでしょうが、なびくのではなく、うまくさばく。そんな立ち回りができるかできないかで、ずいぶん違うのではないでしょうか。
このところニュースを賑わす人たちを見ていると、ずいぶんとなびく人たちが増えたなあ、という感想を持ってしまいます。どうしてそういう人たちが「なびいている」と感じてしまうかというと、きっと仕事ができるように見せたいから一生懸命さばこうとしているけれど、大して仕事ができないからきれいにさばけず、なびいているとしか見られないような行動や態度しか取れないからではないでしょうか。そういう人たちはぜひとも、カッコつけるような余計なことはせず、大人しく淡々と仕事をこなしていてもらいたいと思わずにはいられません。
これもまた若い頃、「どうしてそんなになびいてばかりいるんだ、自分の主張はないのか」みたいなことをトガりまくっていた私がのたまうと、それを聞いていたサラリーマン某氏は「なびいていないと生き延びていけない人だっているんだ」というようなことを返してきた、なんてことがありました。そうやって生き延びようとすること自体を否定するつもりはありませんが、なびかない人の邪魔までしないようにしていただきたいものですね。
まあそんなことをなんやかやとつぶやいている私は、40歳も半ばを過ぎても未だにどこかトガっております。どれくらいトガっているかがわかる、もう一つのブログもぜひどうぞ。
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どうやって仕事につなげようか、あざとく考えております(笑)。あざとく、と自分で言ってる時点であざとくなくなっているようにも思いますが。
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