【就職・転職のツボ】とある会社のお話(3)/玩具製造・販売C社の場合

ゆでたまごのすけでございます。

これまで私が求人広告制作に携わってきた企業さんの
お話を紹介する、とある会社のお話シリーズ。
3回目の今回は、玩具製造・販売のC社さんです。

このC社さん、実は結構著名なトレーディングカードとか、
メーカーとしてつくっておられる会社さんでございまして。

玩具製造・販売をやられる会社さんというのは、
実はライセンスビジネスのノウハウをしっかり持っておられる、
というのもC社さんとおつきあいを始めて、
初めて知った、という感じなのでございました。

おもちゃをつくるにあたっては、
何らかのキャラクターを使ってつくる、
というケースが多いわけでございます。

そうした場合、その著作権とか、版権とかを
持っている企業さんというのがあるわけでございまして、
そういう企業さんに「使っていいですか?」という
申請をするわけでございますね。
で、その使用料はいくらです、という契約を結ぶわけでして、
それをもとにどんなおもちゃをつくるか、
それは採算がとれるのか、というのを考えながら、
企画を詰めていく、ということをされるわけでございます。

しかしながらこの会社さん、
いわゆる大手さんではないものでございまして、
小回りが効くというか、時に応じてムチャなこともされるんでございます。

オーナー会社さんなのですが、そのオーナーさんがこれまた、
おもちゃ大好きな方でございまして。
私が昔、取材でキャラクターの人形のついたストラップを
携帯につけて訪ねて行った時、そのオーナーさんが、

それ、どこで買ったんですか!!!

と少年のようなキラキラした顔で食いついてきた時、
ああ、この会社はいい会社だ、と思わされたんでございます。

そのオーナーさん、時に応じて、
採算度外視の企画を進めたりするわけでございます。

とあるキャラクターのおもちゃで、ブリキ製の玩具をつくる、
という企画を立てた時に、その版権を持つ会社の担当者さんから、

ブリキ製というのは、あまりいただけない。

みたいな返答をいただいたのだそうでございます。
どちらかというと、生物っぽいキャラクターでございましたので、
どうもブリキ製というのがしっくりこなかったらしく。

ところが、どうしてもその企画を進めたいということで、
試作品をいわゆるプラモデルなんかでよく使う、
プラバンをベースにつくられたそうなんでございます。

その試作品制作費が、ン百万もしたのだとか!

すごく精巧につくったその試作品を担当者の方に持って行ったら、

これはいい!スゴい!

となって、企画が進むことになった、という。

そんなに費用かけて、採算はとれると考えていたんですか?

と私が質問しましたら、

そんなん、考えてないよ。やってみなきゃわからないし。

と、オーナーさんが答えられまして、
これはカッコいいなあ、と思ったのでございます。

いい会社というのは、そういう決断ができるトップがいて、
下の人たちがモチベーション高くできる環境が整っている、
ということなのだなあ、と思わせられる会社さんなのでございました。

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