【映画レビュー】東京家族。

ゆでたまごのすけでございます。

先週の土曜、19日から公開しました、
山田洋次監督「東京家族」。
さっそく、観に行ってまいりました。

小津安二郎監督をリスペクトする私としては、
とても関心のある作品だったのでございます。
何しろこの作品、小津監督の名作、
「東京物語」のオマージュ的作品。
ストーリーの展開や演出の仕方などは、
まさに「東京物語」のものであり、
その現代版に仕上がっている、という評価は、
そのままその通り、という印象でございました。

「東京物語」の方にある場面が同じように描かれていたり、
カット割やしゃべり方の演出やセリフそのものまで、
まるで一緒やん、と突っ込みが入れたくなる場面が
あちこちに散りばめられており、
思わず他の人が笑わないような場面で笑ってしまいそう、
になるくらいのリスペクトぶりが非常に心地よく。
それでいて山田洋次監督らしい、
おそらくは見ている誰もが納得するような、
ストーリー構成に再構成されているところが、
とても完成度の高い作品だ、と感じさせられたわけでございます。

「東京物語」では名女優・杉村春子が演じていた次女の役を、
「東京家族」では中島朋子さんが演じておられますが、
母が亡くなった後、家族に形見分けを促す場面では、
「あの反物、私に」的なセリフがほとんど一緒だったりして、
思わずそこで笑ってしまったのが印象に残っております。

どっちを先に見てもいいと思いますが、
両方の作品を見比べて観るのがいいのでは、
と思いますがいかがでしょうか。

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