【雑感】先生風な、もしくは先生的な。

ゆでたまごのすけでございます。

昨日は、中学校の先生みたいなことをやってきました。
下の娘の通う中学で、三年生を対象に、
総合教育の時間を使った授業ということのようで、
「会社をつくってみよう」「商品開発してみよう」
というような授業を行う、とのことで。
全学年の生徒たちを4人一組にして、
それぞれに社長、商品開発担当、広報担当、
といった具合に役割を与えて、
その会社で新商品のスイーツを開発しよう、
というテーマで行われる授業なのだそうでございます。

その中で私は、広報担当になった生徒たちを集め、
新しい商品を世の中の人たちに知ってもらうために、
広告や宣伝をするにあたって、
どんなコピーを書いたらいいのか、
コピーを書くというのはどう考えればいいのか、
というのをお教えする、
という講師をお引き受けしたのでございます。

授業にあたり、まったく資料を用意していない、
という何ともダメな先生でございました(苦笑)。
しかしながら、いくつかの身近な事例を見せて、
まずは広告ってどうやって考えてつくってるのか、
を教えてあげて、実際に何らかの商品をサンプルにして、
その広告を試しにつくるにあたって、
キャッチコピーを考えてみよう、
という段取りにしようと、頭の中で考えて臨みました。

まず事例に使ったのは、
某携帯キャリアさんの人気のCMでございます。
なんで「予想外」というキャッチフレーズなのか、
というのを生徒たちに考えてもらったのでございます。
ここでは、要するに誰かに向かって、
何かを伝えようとしているのが広告なのだ、
というのをわかってもらおうと思った次第でございます。

次に、大手自動車メーカーさんが初夏の頃に
駅貼りのポスターで出稿していた広告のキャッチ、
「負けるもんか」というのを題材にして、
今度はこの広告が、
誰に向かって、何を伝えたかったのか、
というのを考えてもらったのでございます。

そして、それがわかったところで、
じゃあ次は実際に誰に向かって何を伝えるか、
を考えながらキャッチコピーを考えてみよう、
ということで、
生徒たちにもなじみ深い、
駄菓子屋さんでずっと並び続けている棒状のお菓子を
サンプルにして、新聞広告を出すとしたら、
どんなキャッチコピーにする?
というのを考えてもらったのでございます。

やってみて思ったのが、
生徒たちはとてもまっすぐで、
ストレートなキャッチフレーズを考えるものだ、
ということでございます。

うまい、安い、●●棒!

みたいなキャッチを、がつん、
と出してくるわけでございます。

ああ、いいなあ、こういうピュアさ。

正直、そういう感想を抱いたのでございます。
仕事でコピーを書いておりますと、
当たり前というか、よくありがちというか、
そういう表現には決して走らないように、
という制約をいつの間にかかけていたりする、
というものでございます。
しかしながら、その制約をかける前に、
まずは今回の授業での生徒たちのように、
まず一番先に伝えたいことって何だっけ、
ということをしっかりと考えた上で、
こねくり回さないと、いくら制約をかけたところで、
その制約は空回りにしかならない、
というのを改めて実感した次第でございます。

この授業の様子は、
昨日のテレビ埼玉の夕方のニュースで、
ちらっと紹介されたらしいのでございます。
予定では、来週の金曜あたりに、
また取り上げてもらえそうだということでございます。

生徒たちにお教えしながら、
自分が改めて教えられた。
そんな実感のあった、
ためになる授業だったのでございます。

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