【雑感】振付稼業air:manの姿に、学ぶ。
先日、何げなくテレビをつけていて、
たまたま「情報大陸」が目に留まりました。
フォーカスされていたのは、
「振付稼業air:man」というチーム。
7名で構成されたこのチームは、
結構有名なCMだったり、ミュージシャンのPVだったりで、
ダンスの振り付けをしている人たちなのだそうでございます。
彼らが面白いのは、
振付師というと一般に一人で活動しているイメージですが、
彼らは振り付けの依頼があったら必ず、
全員でミーティングを行って、
どんな振り付けを求められているのか、
ディスカッションをする、というところです。
そして撮影の現場にも必ず複数で訪ねていって、
タレントさんに振り付けを指導する役割の人と、
モニターを見るなど監督さんの側につく役割の人と、
役割分担をして現場に臨むのでございます。
監督さんの要求も、タレントさんの気持ちも、
ケアできるような体制で臨んでいる、
ということなのでございましょう。
ホスピタリティの高さ、満点でございます。
そして彼らは、決して自分たちがアーティストではなく、
求められるニーズに対して応えることを、
最重要視しているところがまた、面白いのでございます。
自分が「こうしたい」とか、「こう思う」とか、
そういうものは一切、排除する。
あくまで「お客様」が望むものを形にすることだけに、徹する。
これ、どんな職業にも言えることではないか、
と感じてしまったのでございます。
私自身も、仕事に取り組んでおりますと、
時に応じて「いや、こうだろ」「こうじゃないの」と、
自分の意見や考えが前に出てきてしまう瞬間があります。
そして、たいがいその気持ちが強ければ強いほど、
望んだ結果に導かれることがなくなっていくのでございます。
ものは、考えようだな、と。
そういう状況を、「自分を殺す」と考えてしまえば、
すごくネガティブな感じになってしまうけれども、
「徹底的に顧客の要望に応える」と考えれば、
ポジティブな感じになるわけでございます。
時には不条理な要求をしてくる顧客もいますけれども(苦笑)、
お金を出しているのは顧客なわけですから、
不条理であれ何であれ、その要求を満たしてあげることが、
最優先に考えるべきことであって、
要求を満たすところまで到達するプロセスの中で、
こちらの意見や考えをわかりやすく伝えてあげる努力を、
依頼を受けた側は丁寧にしてあげなくてはならないのだな、
と、当たり前のようなことではありますが、
改めてair:manさんたちを見て思い知らされた気がするのでございます。
しかし、こういうことって、「先生」と呼ばれている
職業に就いている人には、なかなかわからないことだろうなあ、
などと考えてしまった次第でございます。
あ、こういうところが一言多いんでございますね(汗)。
反省、反省。
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