【介護日記】(9)鈍感力?

ゆでたまごのすけでございます。

ここのところ、母親の状態はある程度落ち着いておりまして。
しばらく介護日記を書かずにおいたのでございますが、
昨日は少々、慌ててしまいました。

毎週土曜日、母親を連れて食事に出かけるのが
習慣になっているのでございますが、
母親の住まいを訪ねたところ、
母親がベッドの横に座り込んでいるではありませんか。

どうしたの?と訪ねたところ、
ベッドからずり落ちて、立ち上がれなくなってしまった、
とのこと。
それが土曜日の午前中にそういう状態になって、
そのままずっと座り込んでいたのだと。

慌てて、母親を抱え上げて、ベッドに座らせました。
どうやら、このくそ厚い毎日であるにも関わらず、
エアコンをつけることなく、
水分の補給や食事もあまりほしくないなあ、
という理由でしていなかったのだとか。
しまいには、私が訪ねてくる前に玄関に誰かいたとか、
台所にちょんまげのかつらをかぶった人たちが50人ぐらいいたとか、
どんな状態やねん、と突っ込みをいれたくなるような
幻覚まで見ていたようなのでございます。

妻曰く、「脱水状態だったのでは」とのこと。
自身の体験も踏まえ、脱水状態になると、
ふらふらと立っていられなくなったりする、と。
さらに幻覚を見るというのは、過度なストレスがかかったり、
大きな手術をしたとか、病気の前兆とか、
そういったことで見るのに加え、
さらに脱水症状になった時にも見るらしいのでございます。

そして、人間というのは、年を取っていくと、
痛みであるとか、苦しいことであるとか、
そういったものに鈍感になっていくらしいのでございます。
だからたとえば今回の母親のように、
のどが乾いたとか、食事を取っていないとか、
あるいは暑いとか寒いとか、
そんな状況になってもガマンが効いてしまうらしいのです。

だから、家の中で熱中症になってしまった、
などという一人暮らしのご老人、なんてことが
ニュースになったりするんだそうでございます。
これぞほんとの鈍感力、とでもいうのでしょうか。
人間、年を取ってから生きていくために、
生きやすいように、鈍感になっていくものなのだそうでございます。
何とも、不思議なメカニズムでございます。

昨日は結局、レンジが壊れたから買い替えたい、
と言っていた母親の要望を受けて電子レンジ、
それにエアコンと併用する縦型の扇風機、
さらにおにぎりやサンドイッチ、それに飲み物を買ってきてあげたり、
レンジや扇風機のセッティングしたり、と大騒ぎになりました。

今日になってみて、水分補給と食事をしたようで、
だいぶ回復をしてきたようでございました。

妻は、部屋やトイレの掃除をしてあげたり、
買い物に奔走したりと、いろいろ力になってくれました。
ありがたい限りでございます。

まあいずれにしても、少し注意を払っていかないとな、
と思わされた二日間でございました。

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