無責任きわまりない天才作家・青島幸男



ゆでたまごのすけでございます。
近頃は世の中が無責任になりすぎて、
無責任なことを言うことが
はばかれるようになってしまっているのが、
なんだかきゅうくつにさせているように
思えてなりません。

つい先日、お亡くなりになりました青島幸男さん。
以前、このブログでも紹介した旧知の友人・A氏も
「青島幸男と赤塚不二夫は天才だ」と絶賛しておりました。
文藝春秋刊「わかっちゃいるけど… シャボン玉の頃」を
読んでみて、まさにその通り、と思わされてしまいました。

ご存知の方も多いとは思いますが、
青島さんは植木等とクレージーキャッツやザ・ピーナッツが
出演しておりました「シャボン玉ホリデー」という
怪物番組を手がけておられた方でございます。
もともと作家だったわけでございまして、
裏方さんだったはずなのですが、
気がつけば出たがりの性分が高じて、
「青島だァ!」なんて流行語まで生み出しちゃったという。
都知事選挙が告示になりましたが、石原さんの前の都知事、
ということでご記憶のお若い方も多いんでしょうが、
私の中ではひたすら「意地悪ばあさん」なのでございます。

クレージーキャッツの曲に、たくさんの歌詞を残されております。
シャボン玉ホリデーなどの台本も、たくさんお書きになられました。
前述の「わかっちゃ〜」では、台本なんて書いては捨ててきた、
などという記述がありましたが、なんのなんの。
そう書いている本の中にはたくさんの当時の台本が紹介されている。
これがまあ、青島さん流の「無責任」というヤツでございまして、
現在の企業や政治を司っている方々のやってるのにやってない、
とはぐらかすような態度と比較しても品の良さが違うわけでございます。

青島さんは、台本や歌詞のアイデアを考える時に、
だいたいにおいてお弟子さん(景山民夫さんなど有名な方も多数)と
一緒に酒を飲みながら、あるいはムダ話とも取れるような会話を交わしながら、
考えておられたのだそうです。
そういう時の方が、面白いことを思いつくのだ、と。
私のまわりにも求人広告をつくるクリエイターたちがおりますが、
彼らももっと気楽に、面白いことを考えてみたらいいのに、
なんて思っちゃったりもします。

もともとすごい、と考えていた方でございましたが、
改めて、すごい方だったのだなあ、と思わずにはいられませんでした。
そんな青島さんに、伝えたい。

心から「ありがとう」、そしてご冥福をお祈りいたします。

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