【雑感】自分より、他者。

ゆでたまごのすけでございます。

今さらながら、金八先生スペシャルを見まして。

最後の3年B組に受け入れていた少年が、
先生に暴力をふるって警察につかまり、
鑑別所を出てきてさらにまた受け入れる、
と金八先生が心に決めて、保護者への説明会を行う場面。

保護者の人たちが、みんな、
そんな犯罪者がいる学校には自分の子どもを
通わせられない、みたいに言うわけですな。

まあ、ドラマですから、極端に描いていると言えばそうですが。

しかし、今の日本の多くの親たちは、
そういう感覚で親をやってるんだろうなあ、
と思いながら眺めてました。

私、まったくそういう感覚がないんですな。
たぶん、人から言わせると、
あんたは子どもに対する愛情がないのか、
と言われるくらいに、自分の子どもを守らねば、
的な発想がほとんどない。

何かが、自分の中に欠けている。
それは自覚してますが、
しかしながら、そうやって子どもへの愛情がないのか、
みたいに振りかざしてくる人たちに対しては、
じゃああんたは自分の子どもさえよけりゃいいのか、
という反論がしたくなるわけでございます。

なんかね、子どもに対してのことに限らず、
自分とか、自分の身内とかを守ることばかりに、
全力を尽くす人たちに対して、懐疑的になる人なんですね、私。
それより、もっとやるべきことがあるんじゃないのか、
と思ってしまうわけです。はい。

これ、血ですね、きっと。

父親は、泥水を一滴できれいにする液体を見つけた時、
それを民間に売ろうとせず、行政に売ろうとした。
そんなん、簡単に商売にならんだろ、と思ってしまいますが、
父親としてはきっと、その液体を使った浄水システムがあれば、
みんなきれいな水を水道から飲むことができるから、
と思ったんでございましょうね。

祖父は、町医者をやりながら、多くの人の臨終に立ち会い、
どうして自分は救えないんだ、と悩み続けたあげくに、
出家して坊さんになりました。そうすれば、救えるから、と。

自分とか、身内とかよりも、
他者への献身の方に重きを置く。そういう血。

もし、自分の子どもを守らねばという意識を、
極論ですが、狂信的なまでに持つことがトレンドだとするなら、
きっと私は逆行している人間なのだろうな、
と金八スペシャルを眺めながら思った次第でございます。

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コメント

うー さんのコメント…
すごい!!

全く同じ意見でびっくりしました。


自分の子も、人の子もみな同じに可愛い。
みんな幸せになってほしい。


僕らやっぱ変わってるのかなあ…


だから似たような境遇?
とは思いたくないですね。
多賀大祐 さんの投稿…
>うーさんへ
コメントありがとうございます♪
共感していただけて、嬉しく思います。
私を利己的だという人もいるし、
そうだと理解もしているけど、
その根底にあるものをなかなか理解してもらえない、
ということなんだと思います。
たぶん、そこが共通しているんでしょうね。
演出下手なんですよ、きっと私たちって(苦笑)。

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