【読書ノート】KAGEROU/齋藤智裕


ゆでたまごのすけでございます。

一気に読めてしまいました。
水嶋ヒロこと、齋藤智裕さんの、
大ヒット作・KAGEROU
でございます。今さらですが。

まあまあまあ、
いろんなことを言う人がいると
思うのでございます。
ゴーストなんじゃないか、なんて、
私も思ったりするわけでございます。

賞を取ったのも、デキレースでは?
プロデューサーが誰で、
どうやって売り込もうとしてるんだ?
なんてうがった見方をしてしまいますが。

読んでみての感想。
何と言いますか、ストレート?
先ほどアップしました永井荷風さんと、
比較するのもおかしいのかもしれませんが、
比較しますと、行間がない?

セカチューが好きな人には、ハマるのかも?
いろんなことを斜に構えて言ってしまいそうでございますが、
どっちにしても、読み終わる直前に私は不覚にも、
うるっときてしまった次第でございます(苦笑)。

ええ、ベタなもの、大好きなんでございます。
わかりやすいもの、つい目がいってしまうのでございます。

自殺しようとしたおっさんが私と同い年の41歳に
なる人物で、その人物が全ド協なる団体の人間に
ビルから飛び降りるのを止められて、
自分の体にある臓器、肉体をドナー提供する、
という契約を結ぶところから始まり、
ちょっとしたきっかけで自分の心臓を提供する相手と
なった女の子と顔を合わせることになり、恋をする、
みたいな話でございます。

ベタであります。お涙ちょうだいでございます。

でもきっと、こんなストレートな思いを描いた作品、
今の若い人たちにはとても受けがいいのでございましょう。

それが果たして、いいことかどうかは、よくわかりません。
常に物事を斜に構えて見る傾向のある私としては、
んなわけあるか、という突っ込みを入れたくなってしまいますが、
どこか自分の心の底で、そんなピュアな世界を望んでいる部分が、
あるのも間違いない事実なんでございます。

作品としては、ありなんでございましょう。
売れたわけでございますし。
ただ、売れることがすべて正義、
という価値観はそろそろ世の中的にも、
おかしいってことになってきている気がいたします。
個人的には、もう一つ深さがほしかった、
というのが正直な感想でございます。

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