私の創作活動に大きな影響を与えた巨匠・小津安二郎



ゆでたまごのすけでございます。
この初夏には、北野武さんと
松本人志さんが監督になって
撮った映画が公開されるようです。
松本さんの「大日本人」も、
何だか「松本さんらしい映画」と
出演者の方々がコメントされて
いるようで楽しみですし、
北野武さんの「監督、ばんざい。」も何だか、
久しぶりのたけしさんのコメディー映画で、
昭和の人たちには何だか懐かしい要素が
いろいろと取り混ぜられているような感じが、
予告編を見る限りはしていました。

そんなたけしさんの映画の要素の中に、
どうやら私の大好きな小津安二郎のテイストも、
取り込まれているようでございます。

小津安二郎監督。言わずと知れた、黒澤明監督と双璧を担うと言われる、
昭和初期から30年代に君臨された巨匠でございます。
今、このブログで連載させてもらっております、
私の拙作「味噌汁の味」も、まあタイトルをご覧いただければわかるように、
小津監督をリスペクトしているゆえにつけたものだったりします。

いろいろな映画を見ましたが、小津監督の映画は私にとっては大きな衝撃でした。
何が大きな衝撃だったかというと、「日常」でございます。
淡々と、ストーリーが展開していくあのリズム感。
棒読みとも言ってしまえるような抑揚を押さえたセリフと演技の数々。
演技は派手に、どかんと、熱く、と思っていた私にとって小津映画との出会いは、
これまでの考え方を全部ひっくり返されたような感じでした。

日常を、描かれるわけであります。
でも、小津監督がテーマとしてきたのは「もののあはれ」でございます。
無常感。人はいつかは死ぬ。変わらないものなどない。
このコントラスト。たまらなく心にしみるのでございます。

しかし小津監督も、世の中の評価というものに反発したい気持ちは
十分おありだったようでございます。
家族もので、コミカルな作品を撮られる、という印象が
勝手に歩いていってしまって、
豆腐屋はがんもどきしかつくれないことはないんだ、
とんかつだってつくれるんだ、とばかりにつくった作品
「東京暮色」はずいぶんと酷評されたと言います。
私もこの作品は見ましたが、確かに小津さんの作品の中では異質で、
まったく救いのない終わり方をしてしまうのでございます。
言うなれば、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のような。
ミスチルの「深海」のような。たとえがおかしいですかね(汗)。
サザンの桑田さんのソロに収められている、
シニカルな面が前面に出た作品のような。

でも、私はそっちの方が好きだったりします。
メジャーには、ほど遠い人なんでしょうね、私って。

それはさておき。

小津さんの影響を受けて、小津さんの映画のような舞台ができたら、
なんて思っていたりするのですが、なかなかこれが難しい。
でも、いずれはそんな作品もつくれるようになりたいなあ、
なんて心の底では思っていたりはします。死ぬまでには。

そんな私の創作活動に、大きな影響を与えてくれた小津監督に、伝えたい。
心から「ありがとう」と。

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