【私の音楽ライブラリー/第六回】DEEP PURPLE/Fireball
ゆでたまごのすけでございます。
今回紹介するのは「火の玉」
でございます。
直訳ロックの重鎮・王様も、
さすがにこの曲は
コピーをされておられない
ようでして。。
1. Fireball
2. No No No
3. Strange Kind of Woman
4. Anyone's Daughter
5. Mule
6. Fools
7. No One Came
黄金期と呼ばれる第二期の、
「In Rock」に続く2枚目のアルバムでございます。
このアルバムの中で、王様が直訳ロックでコピーされているのは、
3曲目だけでございます。直訳の題名は「変わった感じの女」。
王様の直訳による歌詞を聞くと、ああなんてセクシーな曲だろう、
と感動してしまうのでございます。
しかし、やはりこのアルバムの目玉は1曲目だと思うのでございます。
王様は、この1曲目はコピーされておられない。
なぜか。
私は、何となく理由がわかるのでございます。
かつて、何かの番組でDEEP PURPLEのライブ映像が
流されていた時のことでございました。
アンコールで、どうやら「Fireball」を演奏する様子なのでございます。
何だか、ローディたちが、慌ただしくステージ上を動いておりまして。
今の時代なら、楽器やセットの転換は暗転してやるものだと思いますが、
この映像では、普通にIan GillanがMCをしゃべりながら、
Ian Paiceがドラムセットの後ろに鎮座増しながら、
普通にドラムセットをいじくりまわされておったのでございます。
そして、気がつくとドラムセットは、2バスになっておりました。
2バスというのは、足で踏むバスドラムが2つあるドラムセット、
ということでございます。
つまり、両足でバスドラムをどこどこどこどこ、と踏む、と。
なるほど、「Fireball」を演奏する時は、2バスにするのか、と。
王様は、コピーをする際に2バスのドラムで再現するのが
難しいと思って、コピーをやめたのではないか、と。
勝手に私は類推しておるのでございます。
そうそう、高校時代のバンド仲間の間では、
RainbowのドラムだったCozy Powellや、
Van HalenのAlex Van Halenの真似をしようという時、
「2バスどこどこでいこうぜ」
なんて表現をしていた記憶がございます。
やっぱドラムをやって、ロックをやった人なら、
一度は2バスをやってみたい、と思うものでございましょうか。
このアルバム、私が聞いたのは、
大学に入ってからだったかと記憶しております。
3曲目あたりはもちろん、ライブアルバムなどで聞いて
知っていたのでございますが、
このアルバム全体で聞いてみると、
カントリーっぽいものがあったり、ハードロックなのもあったり、
第二期DEEP PURPLEの面々がさらにいろいろと試行錯誤を
していた時期につくったものなのかなあ、という感じがいたします。
「In Rock」で、考えるのをやめた!と宣言してみたものの、
もちっと俺たちも賢いんだぜ、というところを見せたかったのかな、と。
まあ次作が「Machine Head」という名盤に至るわけですから、
きっとそこにたどり着くためには必要なプロセスだったのでは、
なんて勝手に評論しちゃうのでございます。
いずれにしても、2バスどこどこはやってみると大変だ、
ということを教えてくれた一枚であることには間違いありません。
心から「ありがとう」と伝えたい一枚でございます。
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