【私の音楽ライブラリー/第五回】DEEP PURPLE/Stormbringer(嵐の使者)
ゆでたまごのすけでございます。
70年代から80年代にかけての
洋楽につけられた邦題が、
本来の意味とはずいぶんと
かけ離れてるのが多い、
なんて話を以前に書きましたが、
今回紹介するアルバムは、
そのまんま!という感じの
邦題になっているのでございます。
「Stormbringer」。嵐の使者でございます。
1. Stormbringer
2. Love Don't Mean a Thing
3. Holy Man
4. Hold On
5. Lady Double Dealer
6. You Can't Do It Right
7. Highball Shooter
8. Gypsy
9. Soldier of Fortune
確かシンコーミュージック社刊の本だったと思いますが、
DEEP PURPLEを紹介した本の中で書いてあったエピソードで、
このアルバムでボーカルのDavid Coverdaleと
ベースのGlenn HughesがBlackやFunkなテイストを強く打ち出して
いったことで、ギターのRitchie Blackmoreが嫌気を指していった、
なんて話があったかと思います。
そんな雰囲気が垣間見えるのは、2曲目だったり4曲目だったり、
確かにそれまでのDEEP PURPLEの陽気な何も考えてないロック、
という感じが薄れてきているなあ、という感じのアルバムでございます。
とはいえ。一枚の作品として何の先入観もなく聞いてみると、
全体的にまとまっているアルバムだなあ、という印象はあるのではと。
そして、個人的に申し上げるのならば。
高校を卒業した後に、母校の文化祭ライブでむっちゃ演奏のうまい
先生(ドラムとギターとキーボード)たちと一緒に組んだバンドで、
1曲目と5曲目をコピーしたことがありまして。
これはギター、ドラム、キーボードの奏者がある程度高いレベルの
技術を持っていないときっちりとコピーできない曲なんですね。
このむちゃくちゃうまい演奏をバックに、
私はボーカルとしてDavid Coverdaleになりきったわけでございます。
ぶっちゃけ、演奏したのが90年頃の話でしたから、
この2つの曲を知っている世代が観客としていた高校生たちに
いるとは思えないわけでございます。
文化祭ですから、知り合いが出ているバンドでもない限り、
一生懸命見ようとはしないわけでございましてね。
それでも、ですよ。一旦帰りかけた観客たちが、
私たちの演奏を聞いて次第にまた集まり始めたわけでございます。
これは、キモチよかったんですねえ。
やっぱいい、と。ライブはいい、と。
観客の生の反応が手に取るようにわかる。
こういう経験があるから、舞台はやめられないのだろうなあ、
などと思ってしまいます。
まあ、言ってみれば舞台・芝居づくりをライフワークに
させたのは、このアルバムに入っていた曲たちではないかと。
心から「ありがとう」と伝えたい一枚でございます。
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