【雑感】草食化は、国家の課題。

ゆでたまごのすけでございます。

厚生労働省の研究班の調査によると、
セックスに無関心だったり、嫌悪感を持つ
16〜19歳の男性の割合が2年前から倍増し、
3分の1を占めているとのこと。

少子化に直結する問題だ、
という研究班に関わった方のコメントもありますが、
確かにその通りだな、と思います。

しかしながら。

これだけ不安が渦巻く世の中で、
しかも人と人とのつながりが希薄だと言われる時代で、
「面倒くさい」と思う人の割合が増えるのは、
仕方のないことかもしれない、とも感じるのでございます。

まっすぐな愛情を受けずに育った親が、
子どもにまっすぐな愛情を注ぐことができず、
その子どもたちが人間関係や恋愛といったものに、
わずらわしいと感じるのは当然と言えば当然でしょう。

おそらく、そんなまっすぐな愛情を受けずに育つ環境というのは、
都市化・核家族化といった環境の変化に伴って、
親が祖父母や近所の人たちに子育てを助けられる、
という環境が失われていったから生まれてきているのでは、
などと思ってしまうわけでございます。大きく言えば。

別に昔がよかった、というつもりはさらさらありませんが、
互いを助け合うとか、思いやるとか、
そういった感情を育めるような世の中にしていこうと、
多くの人が思わなければ、草食化は止まらないことになる、
と思ってしまいます。

かく言う私も、「面倒くさい」と思いがちな人でございます。
だから、草食系と言われる人たちがセックスに関心を持たない、
という理由もどこかわかるわけでございます。

そんな彼らがセックスに目覚めるためには、
彼ら自身が親やまわりの人たちから「愛されている」という
実感をしっかりと感じることにしか活路はない、と思うのでございます。
制度や法律といったもので、どうにかなるものではないでしょうね。

もっと言えば、お年寄りも早く死んだ方がいいんじゃないか、
なんて思わせられたり、新卒の就職活動に臨む人たちが
なかなか内定がもらえずに自分は必要とされていないんじゃないか、
と思い悩むような世の中である限りは、
少子化はどんどん進行するばかりでございましょうね。

だって、そんな世の中に、愛されている実感なんてありませんもん。

右肩上がりの経済成長を続けているうちは、
みんなが自分の存在意義を感じることができる環境があって、
幸せだったのかもしれません。
しかし今はもう、そんな時代を回顧している場合ではありません。
少子高齢化が進み、経済成長も低調な状態が続く中で、
どうやったらみんなが愛されている実感を持つことができるか。
そんな新しい価値観の創造に向けて、模索する必要があるのではないか。
そんなことを、徒然に思わせられるニュースでございました。

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