【近松賞にチャレンジ】シナリオへの道/石森史郎
ゆでたまごのすけでございます。
近松賞に向けて作品を書こう、
ということで、
仕事の合間を縫って
地道にいろいろやっておる
次第でございます。
シナリオへの道、なる本を、
読んだのでございます。
20代前半から脚本家、
とか言ってるのに今さらなんだ、
という気がしないでもありません。
私の場合、恥ずかしながら、
これまでちゃんとした勉強も
しないでずっと書いておった
のでございます。
しかしながら、
この本を購入したのは、
今からかれこれ
15年ほど前のこと。
そう、脚本を書いていた当時に、
購入はしておいた、
ということなのでございます。
どんだけ積ん読(つんどく)しとんねん、
という感じでございますが(苦笑)。
振り返るに、脚本を書いていた当時は、
これでいいんだろうか、という不安を抱えていて、
だから買ったんだと思うのでございます。
でも、これまで読まずにいたのは、
一言で言うなら、若気の至りか、と。
人のやり方ではなく、自分のやり方で、
書いていったものを認めてもらいたい、
という思いがあったのでございましょう。
まあ、究極はそうでなくちゃ、
創作者としては成り立たない、
とは思うのですが、
根拠のない自信を持ち続けるには、
私ももうアラフォーなわけでして、
そうは若くないなあ、と(笑)。
今さらですが、
謙虚な気持ちになって、
先人の言うことを聞いてみよう、
と思うようになったのでございます。
遅っ(笑)。
そんな突っ込みも、
どこかから聞こえてくる気がするのですが、
まあまあ、とりあえずは読んでみたのでございます。
いや、目からウロコでしたね。一言で言うなら。
逆に言えば、私はこれまで、
脚本を書くにあたって、
自分では深いところまで考えて書いている、
と思っておったのでございますが、
それは大して深くなかったのだな、
と気づかされたのでございます。
何と言いますか、
独りよがりで脚本、書いてたなあ、と。
そういう意味では、
求人広告の仕事などを14年ほどやってきて、
人に見せるためのものってのは、
どうやって創造していかなきゃいかんのか、
というものを学ばせてもらってきたわけでございます。
そういう意識を持ちながら、脚本を書かないといかん、
と改めて思い知らされたわけでございます。
昔よりは、素直に人の言うことを、
聞き入れられるようになった、
ということでございましょうか(笑)。
石森史郎さんという方は、
中学生日記とか、必殺仕事人とか、
そういったドラマのシナリオを
書いてこられた方なのでございます。
昭和6年生まれということでございますから、
私の母親の3歳下になるのでございます。
現在も現役で活躍されておられるようでございますが、
この書を読ませていただいておりますと、
一つひとつの作品に心血を注ぐ、
職人のような方なのだろうという感じなのでございます。
いわゆるノウハウ的なことを並べるのではなく、
創作者というのはどんなスタンスでおらねばいかんのか、
というようなことから説いてくれている、
という印象を持ったのでございます。
さあ、私もそろそろ、本気でやろう。
そう思わせられた一冊でございました。
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